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150年前、私の故郷、横浜関内で始まった日本の新時代。情報メディアの解禁、欧米先進技術の受入れとともに、この国の民主化時代の幕あけとなった。2009年は横浜開港150周年。日本の世界デビュー約150年の節目でもあります。これを機に、今一度現代日本の始まりを考察し、国際化の意味を見つめ直す機会になればと願っています。

関内は欧米人によって造られた町。黒船船団、米国の圧力によって江戸幕府が鎖国を解くにあたり、欧米人に真っさらな埋立地である小島が提供されました。

当時の欧米先進技術、生活様式を取り入れる「特区」として発展し、ここでの成果が、今日、私達がもつ欧米生活様式の基礎となっています。

関所で分離されたこの島の内側は「関内」と呼ばれ、居留し始めた英国人を始めとする欧米人達は、この関内・外に上下水道を整備し、ガス灯で街を灯し、定期便の乗合馬車を走らせ、欧米式のビジネスを営み、そこで子孫を残しました。

そのような町で、私も外国人として生れ育ちました。世代を重ねて日本で生まれ育ち、日本の教育を受けながらも、血、人種が異なる者は「外人」との扱い。そのためか、人生基盤は国内にありながらも、常に外からの目で日本を見て育ちました。そんな視点に立って私なりに見た今の日本の問題点を、日本本来の「美しさ」の復活を願いつつ、海外より発していきたいと思います。

Contact: ewha2010@live.jp