2011年7月24日

苦笑、日本は女性天国

いつも日本に戻ると直ぐに思い出す感覚がある。行き過ぎた「女性社会」である。

先日も空港に着き、自宅に向かう前に食事でもしようと出発ロビーへ行くと、AUのブースだっただろうか「女性にやさしい携帯電話」といった広告が目に飛び込む。見るとピンクや赤が基調の携帯。日本では未だ「女はピンク」と決まっているらしい。

テレビでも「女性でも簡単に持ち上げることができる新製品」とか、「女性のための○○」などといった言葉が日常的に使われている。非常に気になる。無惨にすら聞こえる。日本人女性はこれを聞いて馬鹿にされた気分にならないのだろうか。欧米ならそれを聞いた女性は誰もが激怒、抗議殺到となる。またそのようなことを誰かが公の場で言えば、その者の社会的生命はその場で断たれるに違いない。

数年前になるが、友人の中国人女性が、「中国人女性も化粧をして職場に行くようになった」と話していたのを思い出す。「職場は仕事をしに行くところであって、男を探しに行くところではない」と言う。これを聞き、やはり中国人と欧米人には共通点が多いと感じる。もちろん欧州では職場に化粧をして行くが、日本人女性とは大分印象が異なる。

言語とはそこの文化の集大成である。文化上、非常に重要となる敬語のあり方や、似た文法など、欧州の言語と中国語には共通点が多い。一方、日本語、韓国語間も共通点が多い。やはり文化的にも似た部分が多く、韓国の社会でも「女性優遇」が散見される。韓国人女性もまた、女性として「優遇」されることに、不快な思いをしている様子はなさそうだ。

もう一つ非常に気になることがある。日本の若手女子アナウンサー、ニュースキャスターの発声、話し方である。あまりにも作られた話し方をする。“女らし過ぎる”話し方をする。プロフェッショナルさが感じられない。はっきりと正確に話すことが彼らの仕事。報道の場で、そこまで自意識過剰になる、またさせる必要はないと思うのだが。やはり日本は女性天国か。