2009年10月31日

超・巨額 国の累積財政赤字

日本は世界一高品質の道路を有する一方で、国民の暮らしは先進国一貧しいと言われる。「ウサギ小屋」と揶揄される小さな家に住み、高額な食材、教育、通信、水道光熱費を支払わされ国民生活は疲弊する一方である。インフラ・基幹産業等は、既に長期間に渡り支配的権力の独占状態にある。税の使われ方、財投の在り方、ひいては「富の再分配」が先進国としての適正な範囲に収まっていない。

貸借対照表すら持たない(持てない)と言われる日本の財政。発展途上国並みのどんぶり勘定を今も続けているのである。公共事業で予算垂れ流し、政府高官横流しの天下り天国である。これで国民一人当たり約一千万円もの借金を持つ世界唯一の国となっている。この構造を変えずして、高品質の道路に代わる国民生活の基礎レベル向上は期待できない。

巨額の債務を抱え、高齢化著しいこれからの日本において、小手先で税制をいじった程度では財政を根本的に立て直すことはできない。最終的には「特別会計制度」を見直し、斬新でインパクトのある経済対策を打ち出すことなくして、日本の巨額借金問題は解決に至らない問題である。