2011年11月2日

パパンドレウ首相は賢者か愚者か..

ギリシャの債務問題に対する国民投票。パパンドレウ首相にはどのような思惑があるのでしょうか。単に民主国としての自国民に対する使命を究極な形で全うしようとするためなのか、それとも緻密な計算の上に遂行されるものであるのか、不可解さが残ります。

仮に後者であれば、国民投票に向かうことで市場が同国のディフォルトを織り込み始め、その逆資産効果が市民に影響を及ぼし、その際に市民がEUによる同国救済案の重要性に気付くことに賭けようというのでしょうか。

読みが外れギリシャがディフォルトに陥れば、イタリア、スペインおよび同国らの金融機関の格下げにつながり、それに伴いフランスも格下げとなれば、当然日米の更なる格下げも考えられます。投機的な売り崩しも相まり、金融市場での米国発金融危機の大底はこれから迎えることになるのかもしれません。やはり今は「キャッシュでホールド」を私は支持するところです。