2010年11月17日

国民の機会損失と業界のエゴ 6

球団名に社名が入ると言うような、およそ民主的でない日本の野球界。スポーツよりビジネス、ビジネスより政治色の強い業界でもある。

必要な法整備が遅れる一方、不必要な規制(既得権益の温存等)が象徴的な業界の1つだ。既得権益がはびこり、選手は元より、ファンや関係者も業界を去ってゆく。繁栄は頭打ちとなり、いずれ衰退。日本の球界は「歴史は繰り返す」型衰退劇の典型である。

「球界」で思い起こされるのが日本のメディア。球界同様、他の先進諸国とは異質の存在である。テレビ放送、ラジオ放送、新聞等、同一資本で異なる媒体を牛耳ることが法的に認められているのだ。とても民主国とは思えない。これには政治さえもコントールされる側にある。まさに現代版エンパイアリズムが進行していると言える。


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