2011年9月3日

世界の進化の中で退化する日本 1

毎年恒例となってしまった皇居での内閣認証式。それに付き合う天皇陛下はどのようなお気持ちでいるのでしょうか。

世界では問題を抱えながらも政治は適当に進化し、技術の進歩や経済成長によって未来への時の流れを感じます。日本では家電、エレクトロニクス、自動車産業などの市場では小規模な発展が見られますが、それも新興国時代の日本企業が欧米企業の地位を脅かし始めたのと同様に、この先、世界市場における日本企業の地位低下を食い止めることはできないでしょう。

問題はその先に存在すべき産業と市場が日本にはないか、あっても新産業として成立っていないということです。自然エネルギー、宇宙開発、軍事、航空機などの重工業分野において、開かれたフェアな市場がほとんどないのが実情です。

91日、フランスでは「潮流発電所」の建設現場で、心臓部となるタービンが海底に設置されと報道されています。建設中の潮力発電所は既存のものより規模が大きく、来年の完成時には世界最大の潮力発電量を誇るとのことです。

韓国もまた、数日前に新たな潮力発電所が電力供給を開始しました。この潮力発電所と同国既存の潮力発電所、現在建設中のものを合わせると、フランスを抜き、世界最大の潮力発電量を誇るとのことです。

デンマーク、オランダの風力発電所、ドイツの太陽光、バイオマス発電所、ニュージランドの地熱発電所等、世界では各国の技術を結集して(日本企業の技術も含む)代替エネルギー発電所建設が盛んに進められています。

現代人の生活にとって、食料の次に大切なエネルギー。日本は未だ火力、原子力といった古いタイプの発電所で占められています。また全体に占める割合はわずかでしかない水力発電すら、コンクリートダムが完成してもなお、永遠に税を吸収する構造にあります。そしてこれらの水力発電所は、日本の美しい自然(山、川、海岸)を破壊し続けるといった重大な短所を未だ克服できずにいるのです。

msn産経ニュース: 進まぬ電力新規参入